
当社代表、若林健の中華街探訪ランチエッセイ「おいしい生活」のバックナンバーです。
◆第1話〜第20話 / 第21話〜第40話/ 第41話〜第60話 ◆ 第81話〜最新エッセイ ◆
香港路と市場通りの間にある路地に、異国情緒たっぷりな店が並んでいます。言い方を変えると、水道が普及していないような感じ、屋台風。もっと言うと、いろんな生き物が棲息していそうな…そんなお店が『福楼』です。
扉を開けて、ビックリ。全体に活気があるのだけど、(灯かりが)暗いんです。
そして、掃除が好きでないような…そういうことを気にしない雰囲気に満ち溢れています。どうせ、また汚れるから。
ランチの時間帯に行ったのですが、店内は雑然としていて、お客さんのエリアに、作りかけのシュウマイが、どっちゃりと。中国のお店は、仕事場と客席の境界がハッキリしていないところが多いです。大陸的というか、島国日本には、あまりない感覚ですね。
カウンター席には、有名人のサイン色紙が、写真と一緒にたくさん貼られているのも特徴の一つ。私の前は、笑福亭鶴瓶と南海キャンディーズのしずちゃんでした。なんとなく、なくてもいいのかなとも。
さて、運ばれてきたお昼のランチ(630円)は、豚肉辛味炒めと水餃子、それにスープとザーサイでした。味はまあまあで、ボリューム満点、すごいです。だけど、水はセルフサービス。中国のお店では、どうも水を運びたがらない傾向が強くあって、そのへんも文化の違いではあります。
ハッキリ言って、遠くから来た人がわざわざ行くお店ではありません。
だけど、地元の住民にはいい。
何といっても、ボリュームと値段については、優れものであることは保証します。
オススメ度 >>> ★★
「福楼」 横浜市中区山下町137-26 045-651-2962
日本三大名園の一つ、岡山『後楽園』の桜は、今がピークです。
出張のついでに立ち寄ると、はらはらと散った花びらのじゅうたんが、夢の中のの出来事のよう。とても、幻想的でありました。
ここ後楽園では、入口近くにツルが六羽、オリの中で飼われています。外見の優雅さとは裏腹に、思い出したように「グワァー、グワァー」とでっかい声で鳴き出すギャップもまた良し。電線のように細くて長い足と拡げると大きな翼で、そばで見ると威圧感があって、白いダチョウみたいな感じもします。狭くて気の毒な気も。だから、生活が単調なのであります…!?
そして、食事は園内にある郷土料理の店『四季彩』へ。
岡山名物の“祭り寿司”(1,575円)を注文しました。
昔から季節ごとのお祭りに必ず作られたため「まつりずし」とネーミングされたそうで、色彩も華やかなバラちらしです。春らしい一品でありました。
オススメ度 >>> ★★★
「四季彩」 岡山県岡山市後楽園外苑1-5 086-273-3221
中国のお茶は、「緑茶」「白茶」「黄茶」「青茶」「紅茶」「黒茶」と六種類に分けられています。茶葉の発酵のさせ方が違うんだそうで、なかなか奥深いようです。日本人に馴染みの深い「烏龍茶」は、「青茶」にあたるんだけど、中国では、そんなに飲まれていないという。面白いですね。
本格的な中国茶を楽しむのであれば、福建路にある『茗香閣』です。 このお店には、全部で60種類以上の茶葉が用意されており、初心者にはお茶の入れ方はもちろん、おいしい飲み方のコツを教えてくれる、一種のテーマパークといえましょう。
茶器もいろいろ揃っていて、飲む前に香りを楽しむ“聞香杯”というのに、ちょっとビックリ。お茶請けも、お茶本来の味覚を堪能して欲しいと、少し経ってから出てきます。お抹茶の逆でした。
値段は1,000円前後と全般的に高めですが、異文化に触れることに価値を感じることができる人にとっては、全く問題ではありません。各テーブルには 電気ポットが備え付けてあり、何度でもおかわりすることができるのも嬉しいですよ。
こってりした中華料理を食べた後、あるいはお酒があまり飲めない人たちが、ゆったりした時間を過ごすのには、最適のお店です。
オススメ度 >>> ★★★★
「茗香閣(めいこうかく)」 横浜市中区山下町220(福建路) 045-201-4188
先月、関帝廟通りに新しい店がオープンしました。
その名は、『山西麺荘』。店の外からは、職人さんによる麺打ちの様子が窺えますが、なんか和菓子屋みたいで、飲食店の雰囲気が薄いのは、何故でしょう? 入りづらい。
「ええっと、いいんですか?」おそるおそる入店する。街のラーメン屋さんのような店内。
不思議ですねぇ、一本麺。一本なんです、麺が。だけど、マジックショーみたいで、あまり美しくない実演でした。
運ばれてきたのが、給食で出されたソフト麺みたいな、うどんチックな一品。
うーん…。一本だと、どんなメリットがあるのでしょうか?
上に、トマトソースがのっているんですけど、これがぬるいんです。ジャージャー麺なんかもそうですが、汁ソバでないこのタイプは、あったかくないとどうも気持ち悪くって。
ユニークな割りに、底の浅さが感じられ、私にはペケでありました。
オススメ度 >>> ★
「山西麺荘(さんせいめんそう)」 横浜市中区山下町130 045-662-1616
※2006年8月閉店
親子丼というのは恐ろしいネーミングで、子供を食べるイメージの悪さを親もコミで食べてしまう。だから、本当の親子丼とは、親鳥がタマゴを産んだ瞬間にギュッとするもんだと、誰かが言ってました。
丼界の王者を決めるとすれば、何にしますか?
学生のころは、文句なくカツ丼でありました。ガッツリした圧倒的なボリューム感において、たんぱく質・脂肪・炭水化物の一日における必要分をアッという間に満たし、ビタミンなんぞはなしでも全く問題ない。いや、カツ丼におけるビタミンは、たくあんだったように思います。勢いがありますね。
ところが、カロリーが気になりだすと、そうはいきません。食べたい気持ちを抑える何かが、脳内に分泌されます。結果、親子丼へ。そう、親子丼は、子供と年寄りの食べ物だと決めました。いけませんか?「フナに始まり、フナに終わる」みたいな。意味、違ってますぅ?
がちゃがちゃ言ってますが、今週は、石川町にある秋田比内や『平戸庵』。土日はランチをやっているとのことで、行ってきました。親子丼、1,200円。
「美味しんぼ」でも話題になった秋田県の比内地鶏は、モーツァルトを聞かせながら育てるんだそうで、だからウマいと言われても繋がらない気がするんだけど、とにかく日本一のブランド種として広く認められております。そうですね、ベートーベンよりは、モーツァルトでしょう。伝説は生まれるものでなく、作るものだと。これも違いますか?
運ばれた親子丼は、半熟のタマゴのとろとろ具合が絶妙で、親のほうもやわらかくて甘い…美味しかったです。
贅沢な親子丼、たまにはいいのかな?
オススメ度 >>> ★★★★
「秋田比内や 平戸庵」 横浜市中区山下町161 マリーゴールド元町1F 045-663-6969
中華料理の名前は、メニューを見ただけで調理法が分かるようになっている。
炒(チャオ)炒める
爆(パオ)高温で急速に炒める
焼(シャオ)汁気を加えて煮る
干焼(ガンシャオ)汁気がなくなるまで煮る
煎(ジェン)少量の油で焼き目をつける
清炸(チンヂャア)衣なしで揚げる
乾炸(カンヂャア)粉をまぶして揚げる
蒸(ヂョン)蒸す
燻(シュン)燻製にする
焙(ベイ)あぶる
煮(ヂュウ)煮込む
これに材料名が加わって、組合せで考えるのが通の楽しみ方らしい。
炒飯、う〜ん炒麺…まだまだですね。さて、本日は中華街大通りから、ちょっと横道に入った茘香尊(らいしゃんそん)。
店名は、「屋根の下で力を合わせ、作った料理をお互い尊びながら、香の物を楽しもう」という意味だとのこと。漢字の国なのであります。
今回はテレビで紹介されたという「五目おこげ」を注文。不思議だね、だって、
焦げてな〜い
どうしてこんなテキトーな名前になったか知っている人がいたら教えてください。
客席に煎餅みたいなおこげ(?)を入れた熱々の鍋を店員さんが持ち込んで、その上にトロトロの五目あんかけを入れてくる。じゅわーっ、パチパチと見た目、食欲をそそるのだ。お味は?
どうだっていいでしょ。どっちかと言うと、ここまでで終了。あとは、どこの店のやつもあんまり変わらない。見た目派手だけど、実は真面目な、そんなタイプであります。
オススメ度 >>> ★★
「茘香尊」 横浜市中区山下町152-6 045-651-5055
田舎の結婚式に行くと、食べきれないほどご馳走が出てきて、余った鯛の尾頭付きも含め、ずっしり重たい引き出物を渡されたりします。ここで重要なのは、重さであって、中身ではありません。「お土産は、重いほどよい」と考えている人は、結構多い気がします。
だから、東京駅や羽田空港では、『とらや』が幅を利かせます。
お土産界の筋肉質。着やせするタイプなのも、喜ばれる理由でありましょう。
先日、うらわに住んでいる友人から、会社の五周年ということで、お祝いに“ウォーターチョコレート”をいただきました。
こんなものがあるんですネ。水チョコの“wwara(うわら)シャンパーニュ”。
液状のチョコレートは、一つひとつが保冷剤と一緒に丁寧にラップされていて、見るからに高級感が漂います。郵便物計量秤で量ると98グラムだけど、内容量は30グラムだと。怒っちゃあ、いけません。ここ一番に、たっぷりオシャレしているお菓子なんです。
目で食べるスイーツは、ゆっくりが基本。
スプーンですくうと、よく冷えた高脂肪アイスクリームの手ごたえです。
そして…濃厚な味がふわーっと拡がり、しかーし、後味が爽やかなんです。贅沢だなぁ、生きててよかった、そんな感じです。
ネットで調べると、「はなまるマーケット」で紹介されたんだとか。
なるほど、ちょっとセレブな気分を味わえますからね。
冷凍して、取り出しても、カチンカチンになりません。これは成分の問題でしょう。つまり、買い置きしておいて、ここ一番のお客様にお出しするのにも向いています。
是非一度、お試しあれ。
オススメ度 >>> ★★★★★
「風うたい club」 東京都渋谷区渋谷2-8-3 03-3409-2422
ウェブサイト:http://www.kazeutai-club.com/
公式通販サイト:http://www.ometaka.com/
最近では、授業で食事のマナーを教えているところがあるらしい。
厄介なもんですね。ナイフやフォークがどっちゃり用意されて、お皿が変わるごとに武器を調達するような。直に手を使っちゃいけません、ハンドです。ロースト・ビーフが出されて、ソースがかかる前に手をつけるとオフサイドだったりして。
ということで、まもなくサッカーが始まるので、ドイツに行ってきました。横浜スタジアムから大桟橋へ繋がる日本大通り沿いのドイツレストラン『アルテリーベ』。地元では、生演奏がある最高級のお店として有名です。
アルテリーベとは、ドイツ語で「古い恋人、思い出の人」という意味だそうです。
ランチのコースは二種類。「春の訪れ」(4,200円)と「ハプスブルクの食卓」(6,300円)から選べという。ど〜でしょう。やっぱり、古い恋人には、お金がかかりますね。
ナメられてはいけないので、後者を注文しました。
なんのこっちゃ?とにかく雰囲気です。味なんか、よく分かんない。
こういうお店のウエイターは、いたって強気で生きいきとしています。三人がかりのプレスで、しっかり守っているという感じ。
う〜ん、アウェイでは、引き分けるのが、やっとでありました。
オススメ度 >>> ★★★★
「アルテリーベ」 横浜市中区日本大通11 情報文化センター1F 045-222-3346
ウェブサイト:http://www.alteliebe.co.jp/yokohama/
ランチのときに、ライスかパンかと聞かれると、ほとんどの健康な男性は、ライスと答えます。何故なら、パンは腹持ちが悪い(と思われている)から。それに、店員がどれにするかと運んできたときに、「いっぱい取らないでね」と腰が引けているからです。フツーの教養だと、二個が標準。ねっ、足りないでしょう? こういう人格検査みたいなのが疲れるから、ライスをチョイスする。そういうもの。
6月8日、横浜スタジアムの裏手にまたまた新しいお洒落なカフェがオープンしました。有明製菓がプロデュースしたお店で、その名は『HARBOUR’S MOON(ハーバーズ・ムーン)』。ランチは三種類から選びます。
サンドイッチランチプレート…1,050円
サラダランチプレート…1,260円
特製ハンバーグプレート…1,365円
連日の中華街生活で、生野菜に飢えている私は、サラダプレートをオーダーしました。
ここのお店では、お水が出てきません。まずは、ウェルカムドリンクだと言ってのアイスハーブティーが意外性。そして、ビシソワーズでたたみかけ、主役のパンの登場です。ほかのお店と大きく違っているのは、お皿にどんどん載せてくれること。ありがたい。サラダプレートもチキンが多めで、ボリュームたっぷりであります。その後、コーヒーにデザートと続くわけですが、ここでの店員さんのひと言が泣かせます。
「当店のレーズンブレッドは、コーヒーによく合います。もうひとつ、いかがですか?」
ワハハ、パン七個も食べちゃいました。1,000キロカロリー突破。でも、とっても美味しかった。お店の雰囲気もグッドです。晴れてる日は、外で食べるのもいいかも。
オススメ度 >>> ★★★★
「ハーバーズ・ムーン」 横浜市中区日本大通36番地 シティタワー横浜 045-210-9776
ウェブサイト:http://www.ariakeseika.co.jp/html/moon/moon.c.html
自分で調理することは滅多にないけれど、数少ないレパートリーの一つが、この時期は「空心菜のにんにく炒め」。空心菜は、その名のとおり、茎の中が空洞になっている中国野菜で、すこ〜し粘り気のある個性派の野菜です。連日の中華生活では、野菜不足の懸念があり、散歩中の犬が草を求めて貪るような、そんな感覚が頻繁に生じています。スーパーでは一束200円程度。お店で頼むと、1200〜1500円するんですよ。
さて、中華街で野菜を楽しみたかったら、『菜』(天長門そば)をオススメします。このお店は、二階がオープンキッチンとなっており、旬の食材がお客様に見えるように並べられています。「これをこんな風に食べたい」というメニューにないお客様のオーダーにも応えてくれるんだそうです。
ランチは、熱々のスープ・もやし炒め・メインディッシュ(四品から一つ)・香の物・デザートで900円。今回は、八宝菜を選びました。
いやぁ、野菜がガッツリ食べられます。冬瓜のスープには、いろんなエキスが混ざっており、もやし炒めは強火でシャキっと。何より、八宝菜には、ブロッコリーを始めとするいろんな野菜が、原型をとどめたままに個性をぶつけ合っておりました。相当な火力で手際よく調理された技が感じられます。味付けは上品に薄味で、好みでした。
ここは、デザートも充実しており、一階売店にあるマーライコーを是非召し上がっていただきたい。今、最も注目しているお店です。
オススメ度 >>> ★★★★★
「広東家庭料理 『菜』」
横浜市中区山下町97番地 (2F) 045-664-3613
ウェブサイト:http://www.saikousai.jp/
※2007年10月中華料理としては閉店、同年11月焼肉店としてオープン
前にもちょっと書いたけど、中華街の歩き方として、禁じ手を教えましょう。
中華街で値段が一番安いのが、『皇朝』の90円。世界チャンピォンの店だというキャッチが効いて、ときどき行列しておりますが、何と言うか、それなりの味で、一個では食べた気にならない。お土産にした場合、中華街の興奮から醒めていることもあって、どうも…。まぁ、私が好きじゃないってことなんだけど、肉まんのこと。
有名なのは、『江戸清』の500円。これはデカい。お腹いっぱいになります。でもねぇ…ほかのものが食べられなくなる。まぁ、私が好きじゃないってことなんだけど、肉まんのこと。
値段の最高峰は、『聘珍樓』の900円。フカヒレ・金華ハム・ホタテ貝柱・まるごとの海老などが入っていて、無理やり高くした感じ。まずいハズはありません。でもねぇ…そもそも庶民の味方だったのに、一気に成り上がって手に届かないとこへ行っちゃったって感じ。こういうものを10個とかまとめ買いする人は、お金のありがたみが分かっていません。近所で嫌われているような、そんな気がします。まぁ、私が好きじゃないってことなんだけど、肉まんのこと。
『皇朝』 横浜市中区山下町138-24 (香港路) 045-663-9686
ウェブサイト:http://www.ko-cho.com/
『江戸清』 横浜市中区山下町192 (中華街大通り) 045-681-3133 / 0120-047-290
ウェブサイト:http://www.edosei.com/
『聘珍樓』 横浜市中区山下町149 (中華街大通り) 045-681-3001
ウェブサイト:http://www.heichin.com/
前から気になっていたけど、入場料500円というのが面白くなくて敬遠していた『横浜大世界』に、とうとう潜入してまいりました。
チケットを購入すると、いきなりエレベーターで最上階(8F)へ。このあたり、カレー博物館にも似て、脱出する手段が階段しかなく、ひととおり見て回らざるを得ないのが、ビル内でのテーマパークとしての常套らしい。早速、カメラを持ったお兄さんが、「記念に撮りましょう」とキャッチセールス。気の弱い人は、どんどん畳み掛けられるんでしょうね。風俗店です。
とにかく、くっだらない小物の販売店が並んでいます。修学旅行の学生を狙っている日光の土産物屋という感じ。違うのは、店員が熱心でないこと。お客のほとんどが、大人ですからね。学生さんは、スキだらけです。
6階のステージフロアでは、イベントが行われます。
私が見たのは、「西遊記」でした。予算の関係なのか、サゴジョウ抜きで。しかしながら、30分の京劇は、大道芸っぽくもあり、それなりの迫力もあって、なかなかのものでした。これで、500円なら、充分に価値ありです。
3〜5Fは、飲食フロア。この日は、お腹がすいていなかったので、変わったところで“台湾カキ氷”800円を注文しました。
「……。」
大きければいいってもんではありません。 大量の氷の上に、しょぼいアイスクリームが二玉。薄いマンゴが張り付いて、何故かコーヒー味のシロップがかかってました。脳が痺れます。
オススメ度 >>> カキ氷以外は…★★★
『横浜大世界』 横浜市中区山下町97 (天長門正面) 045-681-5588
ウェブサイト:http://www.daska.jp/
育ち盛りの子供にとって、一日四食はフツーのことでした。エネルギー源としての炭水化物に対する欲望が抑えきれない。そんな少年たちの昭和四十年代の味方は、サッポロ一番を始めとするインスタントラーメン群であります。出前一丁とかチャルメラとか、化学調味料がありがたいと思っており、とにかく安いので、親も安心して箱で買っていたのを思い出します。昼食から夕食の長いブランクを埋める食事。
そして、それでも足りないのが成長期というもの。食べ終わった丼に残された汁の中へ、ご飯を投入するのが、世間の常識でありました。栄養なんて関係ない。ひたすらカロリーなのでございます。
こういう習性は、大人になっても残るものです。汁を見ると、ご飯を放り込みたくなる。人前ではやらないけれど、見てなかったらやる。密かにやりたいと思っている。
雑炊ですね。「これが美味いんだ、出汁が出てて」と理由づけながら、鍋を突付かなかったお父さんが箸を伸ばす。これは、ラーメンライスの郷愁が呼び込んでいるのだと想像しています。
関帝廟通りにお店を構える『接筵(せつえん)』は、スープチャーハン(1,050円)が名物だそうで、テレビで何度も取り上げられています。しかしながら、見た目は、あんまりよろしくない。ラーメンに投入したライスっぽいです。いや、ライスにかけたラーメンの汁?
そして、お味は……高菜そばのそばの替わりにチャーハンが代役でいるって感じ。何故、チャーハンなのかが分かりません。
そもそも、チャーハンの生命線は、パラパラ感であって、スープとは相性以前の問題。これで、1,050円はもったいないです。高菜そばのほうが美味しい。チャーハンならチャーハンらしく、堂々と生身で勝負してほしいと思うのであります。
オススメ度 >>> ★★
『接筵』 横浜市中区山下町187 (関帝廟通り) 045-651-3810
以前、名古屋の『味仙』というお店を紹介しました。ここは、インターネットでも有名なお店で、台湾ラーメン発祥の地とされる看板メニューを持っています。激辛でメッチャうまい。名古屋に行くたびに、わざわざ寄ってくるほどです。
中華街で、この台湾ラーメンを見つけたので、早速注文しました。北京小路にある『青葉本館』でのこと。
運ばれてきたそれは、辛くないタンタン麺という感じ。あっさり上品で、スープの旨みも充分なんだけど、物足りない。トップの挽き肉の味付けが薄いことと、『味仙』みたいにニラが入っていないからですね。ラーメンは、単品で頼んだときは、ズドーンとくるしつこさが欲しい、そんな気がします。
オススメ度 >>> ★★★
「青葉本館」 横浜市中区山下町164番地 045-641-5101
URL: http://www31.ocn.ne.jp/~aoba/index.html
中華料理は大きく四つに分けることができます。
★北京料理…塩辛い
★上海料理…甘みが特徴的
★広東料理…さっぱりめ
★四川料理…ヒリヒリ辛い
中華街に多いのは広東で、四川が一番少ない。これは、辛いものが老人や子供に合わないことが多いためと言われています。
中華大通りにある老舗『永安楼』は、もともと広東料理だったのをオーナーが代替わりすると同時に四川料理に転向した珍しいお店です。
今回は、サービスランチの中から回鍋肉(ホイコーロー・840円)を選択。熱いタマゴスープ(ランチのスープはぬるい店が結構多い)から始まって、
お櫃で出されるお代わり自由のご飯、たっぷりのザーサイと、脇役をしっかり固めています。主役のおかずは、豆板醤がそれほど強めでなく、ほどよい辛さと甘さ。こういう味は、ついついご飯が進みます。
デザートの杏仁豆腐もさっぱりとしていて好印象。オーソドックスだけど、いろんなものがきちんとしてました。
ついでに冷やしタンタン麺も注文しましたが、こちらも辛すぎず、万人受けするほどよいお味でした。満足です。
オススメ度 >>> ★★★★
「永安楼」 横浜市中区山下町154 (中華街大通り) 045-651-0041
最近、お気に入りのテレビCMは、東京ガスの床暖房「ガスパッチョ」。気の弱そうな妻夫木君が、小野妹子に甘えられてタジタジになってしまうのだが、会話にムダがない。設定がおかしいので、ツッコミどころがたっぷり用意されており、何回も楽しめますね。妻夫木も変わった名前だけど、妹子も…。
「ピピっとコンロ」篇には、織田信長が軽いノリで登場します。
「いいな、未来は」
そして、友だちの千利休を呼びます。そうか、二人は仲良しなんだ。勉強になりますね。パロディの形を進化させたシリーズに、さらなる期待が膨らみます。
さて、今回のご紹介は、関内駅前にある日本蕎麦『利久庵』。値段が結構高めなんだけど、とっても繁盛しています。コシに定評のあるそばのおいしさは、木鉢を使った55分間だと言う手もみと、板上での150回の手ごねに秘密があるんだそうです。
結構、広いお店なんだけど、夜もお客さんでいっぱい。たいしたつまみもないのにねぇ。それだけ、そばが美味しいってことです。
オススメ度 >>> ★★★★
「利久庵」 横浜市中区真砂町2-17 045-641-3035
URL : http://www.yokohama-norenkai.jp/rikyuan/
日本テレビの『エンタの神様』でちょっとだけブレイクしている平井ケンジをご存知でしょうか?外見がソックリで、オンチ風に歌うんだけど、リズム感がいい。だから、きっとわざと下手に見せている。そこにプロフェッショナルを感じています。新しい歌唱法。これ、最近のマイブームです。
さて、今週は中華街大通りにある『楽園』。広くない店内は、とくに何もしないおばあちゃんを中心にまとまった雰囲気で、家族経営が伝わってきます。
「この店一番のオススメは何ですか?」と尋ねると、少し考えて「センマイとネギショウガの和え物」(1,500円)ですと。センマイとは、牛に四つあるうちの三番目の胃で、ひだひだが千枚状になっていることから、センマイと呼ばれているんだそうです。
テーブルに供されたそれは、さっぱり味でコリコリした食感がよく、お酒(とくに紹興酒)によく合います。臓物特有のくどい感じは全くなく、むしろヘルシーな部類に入るでしょう。中国の家庭では、こんなものを日常的に食べているということです。う〜ん、世界は広い。
オススメ度 >>> ★★★
「楽園」 横浜市中区山下町154 (中華街大通り) 045-641-9308
中華街唯一のフカヒレ専門店として有名なのが、南門シルクロードにある『招福門』。気仙沼産の最高級のものを使っているんだそうです。二階は、これも珍しい飲茶の時間無制限食べ放題が売りですが、健康に気を遣う中高年は、六階のお金持ちフロアへ。リッチな雰囲気が漂うなか、フカヒレランチ(2,625円)をオーダーしました。
フカヒレの参加協力に、今ひとつ寂しさをおぼえましたが、落ち着いたムードの中でのクドさのないやさしい味付けは、万人向けと思います。
かぼちゃのスープは、感動的に美味しかったです。
オススメ度 >>> ★★★★
「招福門」 横浜市中区山下町81-3 (南門シルクロード) 045-664-4141
URL : http://www.shofukumon.com/
中華街のお店のBGMは、胡弓らしき楽器によるインストロメンタルが定番で、店員の中国服や店内の赤を基調とするインテリアと共に、異国情緒を演出しています。観光客にとっては、こういうのもご馳走で、財布の紐を緩める効果があるんでしょうねぇ、きっと。
ところが、中山路にひっそり構える『吉香』の場合、ミュージックなど存在せず、お客さんも少ないので店内は静まり返っています。日本語をほとんどしゃべらない老夫婦が、警備してるって感じ。なかなかの緊迫感ではあります。
五種類のランチメニューから、揚げ豆腐の辛味ソース炒めと鶏肉と筍炒め(各
750円)を頼んでみました。
待つこと数分。ランチでは、作り置いたものを使って部分的に冷めたような料理を出す店が多いなか、さすがに空いているこの店は、一切手抜きなし。あつあつの玉子スープは、感動ものでありました。ボリュームも満点で、ゆっくり落ち着けるところなど長所がいっぱい。次回は、評判の自家製腸詰めに挑戦しようと思います。
オススメ度 >>> ★★★
「吉香(きっか)」 横浜市中区山下町146 (中山路) 045-662-0658
※2007年9月閉店
10月10日、中華街は中華民国の建国記念日「雙十節」で賑わいます。大人と子供がペアとなった龍舞(獅子舞みたいなもの)が、各料理店を回っていくのだけれど、日本のナマハゲと違うのは、鐘と太鼓をドンドンカンカン叩きながら、爆竹をこれでもかというほど鳴らしまくる。まるで、暴走族です。
それにしても、犯罪的なけたたましさ。中国人同士がやたらに大声でしゃべるのは、爆竹のやりすぎだからでしょう。
今日はランチ五品で1,000円の看板に惹かれて、中華街大通りにある「太平楼」に入りました。テーブルにはメニューが四種類。
「あの…ランチのメニューはありませんか?」
「ランチは、表にある看板だけです」
「???」
不思議な気持ちになりながらも、選択肢がないので、ランチを注文。ほどなくして、次々に運ばれてきました。スープ・エビチリ・牛肉の炒め物・卵チャーハン・杏仁豆腐。これを黙々と運ぶウエイトレス。一切、ことばはなし。見りゃあ、分かるだろうって感じ。こういうお店は、片付けるのも素早い。とっとと帰れって感じ。いやぁ、落ち着けませんでした。広東料理だという味も、どうってことなかったです。
それにしても、ウルサイのと静かなのと…極端なんだなぁ。
オススメ度 >>> ★★
「太平楼」 横浜市中区山下町146 (中華街大通り) 045-681-2414
※2008年2月閉店