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おいしい生活 バックナンバー  第21話〜第40話


当社代表、若林健の中華街探訪ランチエッセイ「おいしい生活」のバックナンバーです。
第1話〜第20話 /第41話〜第60話 / 第61話〜第80話第81話〜最新エッセイ


目次

第21話 「ぼたんカレー」〜牡丹園〜 (2005/06/22)
第22話 「街のサンドイッチ屋」〜リナス・サンドイッチカフェ〜 (2005/06/29)
第23話 「ベンチ的ランチ」〜中国ラーメン揚州商人横浜スタジアム前店〜 (2005/07/06)
第24話 【番外編】 「本日開店」〜海転からと市場寿司〜 (2005/07/13)
第25話 「素人参加型料理」〜梅蘭〜 (2005/07/20)
第26話 「イベント食」〜まるた小屋〜 (2005/08/01)
第27話 「スマイル0円」〜太合殿〜 (2005/08/03)
第28話 「イタメシの鉄人」〜愛群〜 (2005/08/10)
第29話 「クールフーズ」〜愛群〜 (2005/08/19)
第30話 「拌麺(ばんめん)」〜萬来亭〜 (2005/08/24)
第31話 「医食同源」〜青葉新館〜 (2005/08/31)
第32話 「2−6−2の法則」〜好々亭〜 (2005/09/07)
第33話 【番外編】「ゴールデンルール」〜安達太良S・A(上り)レストラン〜 (2005/09/14)
第34話 「ボリューム芸」〜四五六菜館 別館〜 (2005/09/21)
第35話 【番外編】「カニ食べ行こう〜♪」〜揚子江〜 (2005/09/29)
第36話 「ないものねだり」〜重慶飯店新館〜 (2005/10/05)
第37話 「つまみ喰い」〜同發本館〜 (2005/10/12)
第38話 「しびれるウマさ」〜辣〜 (2005/10/19)
第39話 【番外編】「面倒がらず、コテ〜!」〜へんくつや〜 (2005/10/31)
第40話 「辛さが違う」〜景徳鎮〜 (2005/11/02)

第21話 「ぼたんカレー」 2005/06/22


写真:カレー味の歯磨き 中華料理ばっかり食べていると、カレーが欲しくなる。
その逆はない。だから、インド人はエラい。多分、朝から食べたりするんだろうなぁ。
そういえば、カレー味の歯磨き(マーガレット・ジョセフィン190円)を買ってきました。爽やかな一日の始まり…んなわけねぇだろう。

でも、だけど、カレーが食べたい。と、探していたらありました。
「牡丹園」のランチ、牛バラカレーとワンタンのセット700円。 写真:「牡丹園」のカレー

感想は、極めてフツーです。学食みたい。大塚食品っぽくも。
この店は、芸能人の色紙だらけで、世間の評判がいい。
常連っぽいサラリーマンは、誰一人カレーなんて、頼んでいませんでした。

「………。」
また、来ようっと。

オススメ度 >>> ★★

「牡丹園」 横浜市中区山下町147(香港路) TEL 045-651-9168
http://www.botanen.co.jp/

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第22話 「街のサンドイッチ屋」 2005/06/29


小さいころ、相手にダメージを与える罵声として

「バーカ、カーバ、チンドン屋」
というのがあった。この後、「お前のかあちゃん、でーべーそ」と論理的な飛躍があり、ここがどうして「お前」でなく「かあちゃん」なのか、不思議でした。一族の否定。念のため、母親に確認したのを思い出す。

そして、チンドン屋。見ませんね。広告媒体としては、イマ風なんだけど。着ぐるみよりも、才能が必要だし。

同じように減っているのが、サンドイッチマン。広告の板を前後にぶら下げて、身体が挟まれたようになるから、そんな呼ばれ方になったという。英語の辞書にも載っていました。国際的職業。

写真:リナス・サンドイッチカフェ でもって、今日のランチはサンドイッチだ(強引)。
 『リナス・サンドイッチカフェ横浜店』
何と言ってもパリの雰囲気が味わえる、行ったことないけど。

メニューは17種類のサンドイッチが並び、ライ麦入りブレッドやホワイトブレッド、香ばしくサックリした特製パンのパヴェの中からパンを選ぶことができる。ランチタイムは、好きなサンドイッチとドリンク、ミネソタローネスープがセットになったセット(1,000円)など。付け合せのピクルスも嬉しい。ボリュームも充分。

これは、パリです。行ったことないけど。

オススメ度 >>> ★★★★

「リナス・サンドイッチカフェ横浜店」
横浜市中区弁天通1-1(みなとみらい線・日本大通り駅下車) TEL 045-222-7055

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第23話 「ベンチ的ランチ」 2005/07/06


お店での「いらっしゃいませー」について、誰がどのタイミングで、どんな音量で行うかは、偏に経営者の考え方に委ねられている。

写真:揚州商人・横浜スタジアム前店 中華街で最も新しいこのお店のランチ時の混雑ぶりは、相当なものだ。
そして、充分な教育を受けたスタッフが、張ります。張る、張り上げる。
オーダーなんか、でっかい声で繰り返されると、結構恥ずかしい。

「ごちゅうもんをくりかえします。げきからすーらーたんめんに、しょうちゃーはんがひとつでございますね、ありがとうございまーす」

角刈りの球児が先輩にしごかれてるみたいだけど、ここは球児じゃなくて給仕でした。スタジアムの前だからね。

日本一の大音量。ランチ時のそれは、もはやイベントに近い。笑えます。
しかし、味は一流です。「ネギソバ」も「ワンタン」も絶妙。細麺がいいですね。
餃子も263円が嬉しい。

最近、首都圏で急速に店舗を拡大しているこのグループ、注目でございます。

オススメ度 >>> ★★★

「揚州商人 横浜スタジアム前店」 横浜市山下町194 外丸ビルディング1F(中区役所前)
TEL 045-212-0288

URL :
http://www.whistle-miyoshi.co.jp/yousyuu/index_2.html

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第24話 【番外編】「本日開店」 2005/07/13


到着した空港で、巨大なベルトコンベアからゆっくり流れてくる荷物をドキドキしながら、まるでカルタ取りでもするように待ち構えている景色というのも、人間観察好きの私には、たまらない場面である。ちょっと変わってはいる。ほっておいてください。
で、これをじっと見つめているうちに、食欲が湧いてきた。さらに変わってはいるが。くーぅ、回転寿司ですね。

下関の唐戸市場内にある「海転からと市場寿司」へ行ってきた。やっぱり、市場内の寿司屋なので、平日でもズラリ行列。こういうところでは、並ぶのもまた楽しい。
そもそも、回転寿司のシステムは、昭和32年、大阪の人がビール工場を真似て作り出したそうで、値段が安いことが支持されている大きな理由だが、実は魚の名前を知らなくても問題ないというのも大きな利点となっている。職人の前に行くと、どうやって頼めばよいものか、緊張するからだ。

上流にいる人が、取ろうと思っていた皿を先取りすると、酔っ払ってタクシーを待っているような気持ちにもなる。
皿を積み重ねていくと、なんだか欲望を見透かされているようでもあり、ちょっぴり恥ずかしい。ビールの料金を皿に換算するのは、止めてください。かなり恥ずかしい。

このお店では、「とらふぐ」「ふぐのから揚げ」「くじらベーコン」などが、地元っぽいところ。冬だと、「ふぐの白子」も味わえるんだそうな。もちろん回転レートで。

お会計は、皿に組み込まれたバーコードで行う。何でもハイテクだね。JRのスイカもそうだけど、こうした機械(システム)は絶対に正しいという無言の圧力に、未だに馴染めない私でもある。

オススメ度 >>> ★★★

「海転からと市場寿司」 http://www.karato.jp/shop113.html

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第25話 「素人参加型料理」 2005/07/20


学祭のとき、やたらと「焼きそば」を販売するサークルが多かった。これが、手っ取り早い金儲け。縁日では、ちょっとおっかないお兄さんが、コテの二刀流で作る「焼きそば」の匂いに釣られ、明らかに不潔感漂う風体も闇に消え、「400円なら、まぁいいか」と買って後悔した経験も数知れず。

そう。  あらゆるクッキングの中で、   素人が最も参加しやすいのが「焼きそば」なのだ。
つまり、何でもかんでも炒めておいて、最終的にソースで味付けすると、同じような感じになるということ。だから、女性はバカバカしいので「焼きそば」を作らない。多分、そうだ。

「ペヤング」という不思議な食べ物も、未だに衰えを見せず、カップ界に君臨しているのも何よりの証拠。甘辛い、あのソースは、昔懐かしい貧しかったころの味であり、フツーの貧乏人はそんな原体験に引き摺られている。

これは、プロにとって恐ろしい話。一生懸命、作ったとしても、ペヤングの三分に勝てないかもしれない。だから、「焼きそば」なんて、売り物にはしない。そんなものである。

写真:「梅蘭」のヤキソバ 横浜中華街の名店『梅蘭』は、「焼きそば」が売りで、最近もV6が紹介してました。ほかの店と違うのは、トロトロのあんがパリパリに焼かれた麺で包まれているという、発想の転換ぶり。

でもね…
サクサクしていて、最初のうちはおいしいのだが、油っこくて飽きます。単品で頼むと、見た目に寂しいし、途中から辛くなるので、二人で一つが良いかも。

量の多さが欠点になるなんて、「焼きそば」は厄介だねぇ。

オススメ度 >>> ★★

「梅蘭」 横浜市山下町133-10(市場通り先) TEL 045-651-6695

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第26話 「イベント食」 2005/08/01


フカヒレってなんだろう。
少なくとも、給食で食べた覚えはない。
晩ごはんにも登場しなかった。 なんか、中華の円卓で、どさくさにまぎれて食べたような…。
味についての印象も薄い。
食感だけが頼りだと思う、本当は。

写真:「まるた小屋」の外観 こういう値段だけ高い食い物を私はイベント食と呼んでいる。
「フグ」とか「ハモ」とか「松茸」とか…味がどうこう言うよりも、食べている自分がステキって感じ。

私には、春雨とフカヒレの違いが分かりません。王様は裸だ!

丸太小屋って、海の家みたいなお店では、フカヒレラーメンがわずか500円で食べられます。

フカヒレとラーメン
まっ、コロッケと歌ってる美川憲一みたいな感じ。是非一度、お試しあれ!!

オススメ度 >>> ★★

「まるた小屋」 横浜市中区山下町133 (関帝廟通り) TEL 045-663-7292
URL :
http://www.maruta-goya.net/

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第27話 「スマイル0円」 2005/08/03


前にも書いたけど、中国の人にサービスという概念は欠落しているらしく、いろんなお店でビックリするような思いをさせられている。慣れましたけどね。

客に対して、微笑みかけるなど、言語道断。頼みもしないのに、水のおかわりなんて、お金取られそうです。慣れましたけどね。

写真:太合殿のチャーハン だけど、このお店は違いました。関帝廟通りにある広東料理「太合殿」。思わず、どこの国の人か聞いたところ、台湾ですと。とりあえず、暫定一位です、この店、中華街サービスナンバーワン。私の中では、中国と台湾は違う国でありました。

さて、料理は太合殿炒飯を注文。いくらがトッピングされた海鮮あんかけチャーハン(1,030円)である。

海鮮なのでしつこさがなく、あんかけなのでスープ炒飯みたいなズルズルした食感でもない。味も変化に富んでおり美味しいです。マル。

そんなことよりも、感じいいのが何より。ああ、ビックリした。

オススメ度 >>> ★★★

「太合殿」 横浜市中区山下町189-4 (関帝廟通り) TEL 045-662-3117

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第28話 「イタメシの鉄人」 2005/08/10


世の中にはいろんな人がいるもので、中華街チャーハンランキングなるサイトを発見した。
 →
http://www.do-ri.jp/chahan/index.php
横浜中華街の、しかもチャーハンだけのランキング!せまっ!
最高が88点だから、割と辛めの評価基準である。こういう人とあんまり仕事したくないなんて思う。でも、その徹底ぶりに敬意を払い、上位の店を訪ねてみることに。

写真:「愛群」の外観 ランキング一位の店は、1,300円と次元が違っているので、後回しにし、二位にランクされている関帝廟通りの「愛群」へ。
狭いお店は、いかにも家族でやってますというアットホームな雰囲気。オーダーを一つひとつ丁寧に作っている様子が伝わってくる。店員の愛想もいい。
ランチメニューの中から、五目炒飯を選択、程なく出てきたのは、ちょっと小ぶりのお皿にこんもりと盛られたもの。「なんだい、これじゃ足りないよう」と思いながら一口放り込むと、ビックリ。やられちゃいました。これは美味です。

美味しい料理というものは、パクパク食べられない。なんか、重量感があって、後味が良い。だから、自然とゆっくり味わうように仕向けられていくのです。プロの技。

「たかがイタめたメシだろ」と炒飯をバカにしていた私が悪かった、反省してます。
でもって、チャーハンサイトの制作者に改めて脱帽です。あなたは正しい。

オススメ度 >>> ★★★★★

「愛群」 横浜市中区山下町138 (関帝廟通り) TEL 045-641-6245

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第29話 「クールフーズ」 2005/08/19


「冷やし中華始めました」

初夏の風物詩ともいえる張り紙は、街の中華屋さんのいたるところで目にする。
中華料理は野菜サラダみたいなものがなく、調理人はたとえトマトであっても火を通すポリシーを貫いているので、冷たい食べ物が異色の存在となっている。

しかし、暑い夏に、汁ソバはキツい。
食欲を支える酸味がまた、魅力でもある。

そこで、本シリーズでは、冷やし中華みたいなもの四連発。
トップバッターは先週に引き続き、家庭料理「愛群」だ。

このお店は、今、最も注目している。この二週間で五回行きました。看板どおり、親子三代で切り盛りするお店。
調理人が少ないということ(親子二名)は、味が変わらないということでもある。
周富輝なんて、「生香園」ではほとんどレジに座ってますから。

写真:「愛群」の冷やし中華 いろんな料理には、果物を隠し味にすることが多いんだそうで、茶目っ気たっぷりに「私が好きだから」と補足するママさんが愛らしい。

でもって、冷やし中華(ランチで780円)。見た目もオーソドックスなそれは、普通よりもやや酸っぱい。それでいて爽やかさな後味のこの一品。ほかとは、ひと味違っている。美味しいです。秘密を訊ねると、きっぱり「レモン」だと。なるほど、酸味を引っ張っているのは、たくさん搾られたレモンの味でありました。
いいですよ、これ。一度、お試しあれ。

オススメ度 >>> ★★★★

「愛群」 横浜市中区山下町138 (関帝廟通り) TEL 045-641-6245

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第30話 「拌麺(ばんめん)」 2005/08/24


30年ほど前、全冷中(全日本冷やし中華愛好会)という団体があった。「何故、冬に食べられないのか?」の疑問に端を発し、飲んだ勢いがそのまま同好の士の組織化に繋がった。発案者で初代会長が、ジャズピアニストの山下洋輔氏。タモリとか筒井康隆とか、楽しいメンバーが加わっていた。趣旨に賛同していた私は、『空とぶ冷やし中華』という単行本の購入で協力。たくさんの同志が同じようなことを考えていることを知り、不思議な気持ちになったのを覚えている。インターネットのない時代のことである。

写真:「萬来亭」の“拌麺” さて、オススメ冷やし中華第二弾は、第14話で紹介した「萬来亭」の“拌麺”。ここの冷麺は、正確には冷えていません。冷たくない。だけど、あったかくもないし、夏だけのメニューなので、冷やしの部門にエントリーした。

“拌”とは中国語で混ぜるの意味だそうで、ここのおソバは、出てきたらすぐにグチャグチャに混ぜるようお店の人から指令が下る。逆らってはいけません。
特徴をいうと、乗っかっている具が、チャーシューとこがしネギのみと極めてシンプルであること。これをオリジナルのゴマダレ(やや甘め)でいただくのだ。独特の細麺によく絡んでとても美味。ランチメニューに出ていなくても、頼んでみてください。もち米が主役の上海シュウマイをサイドオーダーすれば、なお嬉しい。

オススメ度 >>> ★★★★

「萬来亭」 横浜市中区山下町126番地 (市場通り先) 045-664-0767

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第31話 「医食同源」 2005/08/31


冷やし中華第三弾。今回は、薬膳中華「青葉新館」をご紹介する。

毎日のように中華街でランチを摂っていて、羨ましがられると同時に必ず言われるのが「太らない?」の一言。まぁ、それは結果の出たあとで確認しているようなところがあるので、非常に説明しづらいのだが、イコールではないとだけは答えている。意外と野菜が多く登場してくるからだ。ただし、すべて火が通っている(炒めている)のだけれど(どっちやねん?)。
写真:「青葉新館」の“冷やし中華” 実際には、生野菜よりも、たくさん食べられるということらしい。 つまり、焼肉とかステーキとは違うんだよってことです。

さて、ここの冷やし中華には、ユリの花、クコの実、蓮の実、朝鮮人参、当帰(トウキ)など、夏バテ防止や食欲不振改善に良いものがたっぷり盛り込まれている。美味しいというよりも、身体によさそうといった感じ。普通のパターンに飽きたらば、行ってみるもよし。元気になれます。

オススメ度 >>> ★★★

「青葉新館」 横浜市中区山下町97番地  045-663-3770
URL:
http://www31.ocn.ne.jp/~aoba/index.html

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第32話 「2−6−2の法則」 2005/09/07


プロとアマの違いというのは、そのことでお金をもらっているかどうかだと思うけど、それ以外でもいろんなこだわりが見られて、それはそれですんごいものがある。 写真:「好々亭」の“冷やし中華”
とりわけ、スポーツの世界ではびっくりするような技術とプライドを垣間見ることができ、楽しいものだ。

反対に、その差がよく分からないのが飲食店業界。料理というものは、毎日のように誰もが作っているものだから、玄人はだしのカリスマ主婦なんていうのも存在するわけだ。そして、素人はだしのなんちゃってコックさん。
昨日まで、甘栗を売っていたようなあんちゃんが、中華なべを前後に動かしてたりすると、うーん…こういうことが、中華街にはよく見られる。だから、美味しくない店もたくさん存在しているのだ。大体、二割ですね。2−6−2の法則。
だから、「毎日中華街で食事なんていいですネ」と言われますが、結構ハズしてます。そういうもの。

写真:「好々亭」の従業員たちの昼食” さて、冷やし中華最終章は、「好々亭」。ここのお店は、すべてにわたってオーソドックスな作りをしている。"ワタオニ" の幸楽というか、街の中華屋さんという。具も味もフツーでした。悪くはありません。

ところで、中国の人は、わりかし平気で昼食を客前で始める傾向にある。13時45分ごろの話。あっちの方が美味しそうだったらどうしようなんて、ハラハラするのもおかまいなし。いえ、まかない食でした。

オススメ度 >>> ★★

「好々亭」 横浜市中区山下町142番地  045-664-0544

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第33話 【番外編】「ゴールデンルール」 2005/09/14


旅に出たときに何を食べるかは、芸人(?)としての器量を試されるようで、気合の入るところだ。基本は、その土地でしか食べられないようなものを選ぶこと。そうでなきゃ、もったいない。そうでなきゃ、こんなコーナー書きません。そして、絶対やらないように気をつけているのが、中華料理に手を出さないこと。当然ですね、プロとして。誰が?私です。

コンサートの仕事で仙台へ遠征した。荷物が多いので、車を使用。当然に、東北自動車道を使う。景色は木ばっかり。建物が見えません。ずんずん、どんどん。このへんの子供たちの絵の具は茶と緑しか要らないんだろうな、なんて考えながら、ずんずん、どんどん。
こういう場合の食事は、サービスエリアで独占。道路公団民営化とか、ファミリー企業とか、猪瀬直樹氏とか、浮かんでは消える。

旅慣れたプロは、まず初めに休憩したS・Aで、ドライブマップ(無料)を入手する。これで、沿線の店の所在地と名物が分かるので、とっても便利なのだ。上りと下りでそれぞれ中身(お店)が違うのでご注意を。

写真:「安達太良サービスエリア」の“黒胡麻冷やし坦々麺” 東北自動車道便利マップで、目を引いたのは、安達太良サービスエリア。ここで夕食を摂ることで、全員一致。二票入りました。

ショーウインドウで物色。ふーむ、当たりじゃないですか。いろいろ美味しそうなのがあるけど、迷った挙げ句に「黒胡麻冷やし坦々麺」に決定。ハハハ、中華ですね。二日ぶり。海外に行って、和食を頼むような気分だ。

多彩な食事サンプルとは裏腹に、18時30分現在、店内のお客様は三組。高まる不安の中、マンツーマンディフェンスを敷くお嬢さんたちが、二人で運んできた。ゆっくりね、することなくなっちゃうから。

ところが食べてビックリ、これ、めちゃくちゃ美味しかったです。中華街では、YとかSとか、辛くて食べられないような「冷やし坦々麺」「冷やしラーメン」に出会い、怒りに震えたものだけど、ここのスープはちょうどいい甘辛さ。残さず飲み干してしまいたいほどだった。麺も具もいい感じ。ゴメンナサイ、美味しい系のボキャが貧弱で、表現はこれが限界であります。とにかくも、充分に満足。東北方面へお出かけのみなさんに、是非オススメです。食べなきゃ、分かんないもんね。

ただし、このメニュー、夏季限定だそうだ。
騙されてもいい人は、どうぞお早めに!!

オススメ度 >>> ★★★★

「安達太良S.A.」(上り) 福島県安達郡本宮町
http://www.j-sapa.or.jp/sapa/tohoku/adatara_u.html

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第34話 「ボリューム芸」 2005/09/21


すべったときの最強手段は、徹底的に自分で笑い倒すことというのが、高校時代の定跡だった。これは、面白くない場合、無視するという攻めへの対抗策として編み出され、かなりの勝率だったような記憶がある。いやあ、楽しかったなぁ、将棋部は。男ばっかりでした。

現代最強のボケ芸人は、石塚英彦氏。たいして面白くないギャグを力ずくで笑い倒す。誰にも真似できないキャラとして芸能界に君臨している。美味しそうに食べるのが仕事…限界がありますね。だから、ボケを連発して、その場を取り繕うのだ。質より量ともいう。

本当に美味しいものに出逢ったら、「まいうー」なんて言いません。声が出ないのが正解です。「うわぁ」とか「エェ〜」のほうが、ほんとっぽい。プロは、そう見ます。誰だ、プロって?私です(きっぱり)。

写真:四五六菜館のベイスブターズ丼 今日のご紹介は、『四五六菜館別館』の“ベイスブターズ丼”。なんでもテレビ東京「元祖!でぶや」の企画で横浜ベイスターズを応援するために作った夏季限定商品だそうです。だけど、これは酢豚ではありません。なんというか、酸味が強く、野菜の個性主張がぶつかり合って、あんかけ状の具がご飯に馴染んでおらず…一つひとつは悪くないんだけど、調和が取れていない。選手が勝手に打って、点が入らないという感じ。値段も高い(1000円)し、これはペケだ。

食べてはいけませんというご紹介でした。

オススメ度 >>> ★

「四五六菜館 別館」 横浜市中区山下町202-1(加賀町警察署前) TEL 045-641-4569

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第35話 【番外編】「カニ食べ行こう〜♪」 2005/09/29


写真:上から『揚子江』の刺身盛り合わせ・毛ガニ・うにたま 小学生のころ、ジャンケンけんちゃんと言われたあたいは、あるときから連戦連敗地獄に陥った。みんなよりちょっと大人だったので、ベソもかかず、勝負は時の運であると達観していたものだが、実は、チョキしか出さないというクセをみんなに見破られていたのだ。考えてないね、情報戦に敗れる。「最初はグー」なんてなかった時代でした。

全国を旅する機会が多い私には、ここへ行ったら絶対に寄る店が何店かある。札幌に行ったときは、厚生年金会館そばにある『揚子江』。派手な宣伝をしておらず、地元の常連さんで固められた店だが、ここはスゴイです。美味しいものが、手ごろの料金で食べられる。

メニューには、ズラズラと中華料理が並んでいるけど、お寿司屋さんのようでもある。本当は、カニがいい。30秒以上、黙り込んではいけません。「あ〜、オレ、カニ臭くねぇ?やだなぁ、ハハッ」

そして、ウニの卵とじ、通称”ウニタマ”。刺身も新鮮で、ごはんものもいける。胃袋が四つある牛になりたいと思うのであります。牛はカニを食べません、多分、喰わずぎらいだね。

オススメ度 >>> ★★★★★

「揚子江」 札幌市中央区北大通西15丁目 TEL 011-611-5516

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第36話 「ないものねだり」 2005/10/05


写真:重慶飯店新館のランチ ちょっと気取ってワンランク上のランチ(1,500円)をゆっくり楽しむならば、ローズホテル1階の「重慶飯店新館」がオススメだ。
基本は、四川らしいが、辛くない。むしろ、薄味かも。上品で、とても美味しい。店員は日本人が多く、サービスも超一級。要するに、ホテルのレストランということ。
ただし、中華街で食べているという実感は、まるで湧きません。
テーブルがくっついていて、ザワザワしており、清潔感がなく、無愛想な店員にサービスを期待しないという状況に、すっかり馴染んでしまったようです。

オススメ度 >>> ★★★★

「重慶飯店新館」 横浜市中区山下町77 ローズホテル横浜内 TEL 045-681-6885
URL
http://www.jukeihanten.com/

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第37話 「つまみ喰い」 2005/10/12


野球の試合の帰りに、みんなでデニーズに寄ったとして、ビールで乾杯する場合は、いきなり食事には行かない。こういうミニパーティーでは、サイドオーダーに向かうのが大人というものだ。学生とは違う。

小松菜とベーコンのソテーとかソーセージとかフライドポテトとか鶏からとか。こういった面々は、主役を張れない運命にある。カロリー不足。味もシンプルなところ、さぁ、これでご飯をとはならないのだ。

中華だったら、シュウマイに春巻、小籠飽など単品ではキツい。餃子はなかなかなもんだが、偉大なる脇役ですね、脇役止まり。

写真:同發本館の香港式ランチ てな常識に、果敢なチャレンジを行っているのが、中華街大通りに店を構える老舗の『同發本館』。
ここのランチは、名物の焼き物五種の中から一つを選び、青菜炒めとスープが付いたものをちょっと高めの840円で提供している。焼き物とは、“モツ盛り合わせ”“蒸し鶏”“皮つき焼豚”“叉焼”“叉焼・焼肉の半々”の五種類。焼豚と叉焼は違うものだそうです。なかなかの美味だ。

でもねぇ〜
焼き物はどれも冷えているし、作りたてということでもない。そもそも、こういう料理ならば、コックさんは要りません。切るだけ。前菜だけ食べて、終わった感じでした。主役不在。だけど、最後に飲んだお茶は美味しかった。やれやれ。

オススメ度 >>> ★★(写真は二人分)

「同發本館」 横浜市中区山下町148 TEL 045-681-7273〜4
URL
http://www.douhatsu.co.jp/

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第38話 「しびれるウマさ」 2005/10/19


中国語で「麻」という字は「しびれる」という意味だそうだ。

麻薬、麻酔、麻痺、麻雀…ん?
でもって、麻婆豆腐。本場のマーボーは、ピリピリと痺れるような後味が残る。辛いのとは、ちょっと違う。それが、山椒の役目なのだ。だから、本場の麻婆豆腐では、山椒が大活躍。子供には、絶対無理である。小さいうちに、「麻」はいけません。

写真:辣の海鮮ヤキソバ 中華街の中では、孤高を守り、麻婆豆腐専門店を標榜していた「辣」(第6話山椒、じゃなかった参照→こちら)が、ランチメニューを増やしていた。大人の味に、付いて来れない大人がいるということだろう。ちょっぴり、残念ではあるが。

そこで、新メニューの海鮮焼きそば(1,200円)に挑戦した。

マーボーと真逆の薄めで上品な味付けは、エビ・ホタテ・イカなど海鮮具材の良さを引き立てている。そして、クワイのシャリっとした食感が効いていますね。途中、黒酢をかけるとまた、違った味を楽しめてグッド。これは、イケてます。

二人以上で行って、麻婆豆腐と海鮮焼きそばをシェアすると、味のバリエーションがグーンと拡がり、リッチな気分に浸れますよ。是非、一度お試しください。

オススメ度 >>> ★★★★

「辣」 横浜市中区山下町217(延平門そば) 045-663-9163

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第39話 【番外編】「面倒がらず、コテ〜!」 2005/10/31


ナンパの常套句として「お茶しない?」があるが、関西ではこれが「お好み、行こかぁ?」に変化する。食事つき、合理的ですね。

関東エリアで、よく見かけるラーメン屋だが、西へ行くと、お好み焼き屋のほうが多いという県も少なくない。そして、その二大勢力が、関西(大阪)風と広島風である。

庶民の味の代表として、一般家庭にまで入り込んだ関西風に対し、広島はそば・うどん込みで店売りで進化。鉄板の上でコテというかヘラというか、専門的には“起こしがね”による直喰いという、本場ならではの荒技へと発展した。しゃもじでご飯をかきこむような、おたまでみそ汁をすするような、ともかく学習院では、禁止されそうな食し方が通らしい。コテコテの広島人。ヘラヘラかな? 調理用具で直接、口に放り込むのは、キャンプっぽくもあり、なんとなく興奮度が増すのである。

写真:「へんくつや」のお好み焼き 徳山出張の途中、終電の関係で途中下車を余儀なくされた私は、せっかくなので広島中心街・お好み村の対面に構える『へんくつや』に潜入した。カープの聖地で、堂々とタイガースのステッカーを貼ってあるとこなんぞは、偏屈の真骨頂でもある。三時までだと。

それにしても、いやぁ、美味かった。たっぷりめのキャベツやモヤシが蒸し焼きで、甘みをしっかり引き出され、独特の特製ソースがジュワーと。べたつかないカラリとした焼き上がりが、食欲をそそる。
これで、700円。リーズナブルな値段も嬉しい。ビールにも合うし。

中華街のみんな、もっと頑張ろうね!

オススメ度 >>> ★★★★

「元祖へんくつや」 広島市中区新天地2-12 082-242-8918

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第40話 「辛さが違う」 2005/11/02


中華街に料理を供するお店は約200。そのうち、四川料理は10軒程度とのこと。なるほど、麻婆豆腐を置いてあるからといって、四川だとは限りませんからね。珍しいんだ。

写真:「景徳鎮」の麻婆丼 「景徳鎮」は、朝天辣椒(チョウ・テン・ラ・ショウ)と呼ばれる四川特産の唐辛子と粒山椒を使用する”後味のよい強烈な辛さ”が売りの代表的四川料理店です。平日でもランチ時は混雑しているこのお店に行ってきました。オーダーはもちろん、麻婆丼です。
ほどなく出てきた一品は、なるほど辛い。山椒も効いています。

でも…、

味噌味が強すぎて塩辛い、犯人は豆板醤でしょうか。ちなみに連れの四川チャーハンもしかり、塩辛かったです。辛いのは平気ですが、塩辛いのには馴染めません。滅多にないことだけど、残しました。

中華街では評判の高いこのお店、今日はたまたまだったのか。最近、通う「辣」の麻婆が優れものであるだけに、評価が厳しくなっているかもしれません。後日、もう一度、チャレンジしてみようと思っています。

オススメ度 >>> ★★

「景徳鎮」 横浜市中区山下町190 (市場通り)  045-641-4688
URL
http://www.keitokuchin.co.jp/

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