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おいしい生活 バックナンバー  第1話〜第20話


当社代表、若林健の中華街探訪ランチエッセイ「おいしい生活」のバックナンバーです。
第21話〜第40話 / 第41話〜第60話 / 第61話〜第80話第81話〜最新エッセイ


目次

第1話 「噂を信じちゃいけないよ」 (2005/01/14)
第2話 「サド講釈」 (2005/01/24)
第3話 「質?量?ホー、損の法則」 (2005/02/04)
第4話 「ライスは米のエラい人」 (2005/02/10)
第5話 「何となくクリ捨てる」 (2005/02/16)
第6話 「ヤンボー、マーボー、ランチ情報」〜麻婆豆腐専門店“辣”〜 (2005/02/23)
第7話 「テトリス」〜清風楼〜 (2005/03/03)
第8話 【番外編】 「小倉だけに…」 (2005/03/10)
第9話 「笑う門には…」〜福満園〜 (2005/03/16)
第10話 「メン、タン、ピン」〜杜記〜 (2005/03/23)
第11話 「いまさらの問題」〜謝謝〜 (2005/03/30)
第12話 「注文はバラバラ?」〜海員閣〜 (2005/04/06)
第13話 「泣いて馬食する?」〜味奈登庵〜 (2005/04/13)
第14話 「見にくいアヒルの子」〜萬来亭〜 (2005/04/20)
第15話 「ヤキを入れる」〜餃子の王将・石川町店〜 (2005/04/28)
第16話 「ぼくらは鉄板の〜♪」〜東光飯店〜 (2005/05/11)
第17話 「大きいことは…」〜酔樓別館〜 (2005/05/25)
第18話 「毛沢東もビックリ!」〜三陽(野毛)〜 (2005/06/01)
第19話 「あさりちゃん」〜吉兆〜 (2005/06/09)
第20話 「ひとりランチ」〜四五六菜館別館〜 (2005/06/15)

第1話 「噂を信じちゃいけないよ」 2005/01/14


写真:善隣門 「すぅごく可愛いんだから、飯島直子に似てるよ」

太めのところは雰囲気だったけど、その他のパーツ、一つひとつが微妙に劣っていて、バランスも悪く、どう見ても構造上の不利は否めなかった。そんなものである、オンナの推薦状は。

山下町での生活を始めて、間もなく2ヶ月が経過しようとしている。その間、中華街のお店で探訪したのがのべ40店。行きましたぁ〜。たっぷり観察しました。その上で、しみじみと思ったのが、マスコミ報道について。

店の前にテレビや雑誌で報道されたことを誇らしげに張り紙しているところがあるが、むしろそのほとんどがダメだと考えたほうがよい。そもそも取材してしまった限り、たとえマズくてもマズいと言わないのが大人というもの。お医者さんだって、私は東大を出てますって言わないでしょう。ちょっと違うけど。NHKも朝日新聞も冷静になりなさい。

そこで、本日の結論。

中華街の常識 その1 マスコミの美味しいは当てにならない

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第2話 「サド講釈」 2005/01/24


写真:延平門 「うーん、どうでしょう、いわゆる四番バッターというのはですね、ひとつの期待を担っているわけですから、それだけ重圧…あー、プレッシャーがかかるわけで、ややもするとスランプに陥ると、そんなときに当たる投手のガッツというか、根性、そういうものもあるわけですね、 ええ、ええ」

ミスターの話が分かりにくいのは、文節が長い、いや長すぎるからで、一つの文章にいろんな意味を込めようとするあまり、主語と述語のよじれが生ずるのである。これと対極的なのが、ゼンジー北京。
「ワタシ、中国は広島生まれ。タネ、仕掛け、チョトあるよ」

中国語の構造は、英語と似ており、主語と述語がくっついているので、話が分かりやすい。しかしながら、会話がストレートに伝わりすぎるため、当たりがキツくなる。
「あなた、これ、やる。早く、食べる、よろし」とまぁ、こんな感じ。

こういうのを、にこりともせず命令口調で言うので、何となく不快な気持ちも。ましてや、外見がほとんど(日本人と)変わらないものだから、始末が悪いのだ。こういうぶっきらぼうさも、顔が欧米系だと全く問題にならないのだけれど。

中華街のほとんどのお店は中国人によるものなので、お店との意思疎通がうまくいかず、後味悪く、帰途に着く日本人は意外に多い。

中華街の常識 その2 そんなわけで、Mの人は大丈夫、Sの人はちょっと注意!

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第3話 「質?量?ホー、損の法則」 2005/02/04


写真:市場通り門 学生のころは、よくスキーに行ったものだが、土日を外したスケジュールにしていたこともあって、呑気なものだった。それが、社会人になると、金曜の夜に出かけて、土曜の早朝に着いて、仮眠して、滑って、飲んで、早起きして、滑って、帰りたくないのに片付けて、渋滞して、帰宅して、グッタリして、寝て…というリズムに耐えられず、足を洗った。大体、何も生産していないのである。ムダといえば、ムダ。こういうときに、リフトの一日券を買い、モトを取るのだと言って、ナイターにまで出かける輩が苦手でした。冷静になりなさい!ある意味、会社以上に働いているようでもありました。社会人のスキー。

最近の中華街は、価格低落傾向にあり、平日ランチの相場は700円前後。ボリューム的にも腹持ちのよい料理が多く、そんなに食べられるものではない。特に、飲茶が曲者で、おかずの振りして実はごはんであるものを食べると、予想外に胸がいっぱいになる。飲茶バイキングは、目的が摩り替っていることに気をつけろ!

中華街の常識 その3 食べ放題したければ、近所で充分

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第4話 「ライスは米のエラい人」 2005/02/10


写真:朝陽門 食べ放題と似た話として、ご飯のお代わり自由問題がある。中華街のランチは、おかず・ご飯・ザーサイが基本で、これに杏仁豆腐やスープが絡んだりします。ご飯の量はさまざまで、文科系は湯呑みたいなちっちゃなやつで出してくるけど、体育系だとお櫃ごと出てきたりして、これは嬉しい。

しかし、しかしながら、全国共通中国の謎である、ご飯のマズさは。あれだけ、食にこだわりをみせる中国人もお米に無頓着な傾向がとても強い。要するに、一緒でしょ、あればって感じ。ほとんどの店がそうだ。全く気にしていないように思われる。
で、想像するに、どうも中国人は、お粥かチャーハンが前提で、米を見つめているのではないか。つまり、軟らかいか硬いかであって、米特有の粘り気や歯ごたえは不要であると。白いご飯は焼いてない食パンみたいなもんで、そんなのは日本人しか食べないから。全く、変わってるよな、日本人は。なんてネ。どうも、料理の美味しさに反するご飯の、特に炊き加減のマズさはいただけません。私だけ?

中華街の常識 その4 白いご飯に手を出すな

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第5話 「何となくクリ捨てる」 2005/02/16


深夜によく見ているのがテレビ東京「きらきらアフロ」と日本テレビの「松紳」だ。この二つの番組にお取り寄せのコーナーがあって、共通で紹介されていたのが、北海道「フラノデリス」のチーズケーキ”ドゥーブル・フロマージュ”である。出演者がひっくり返らんばかりに「うまい」を連発し、もともと役者の演技力もあって、それはもう美味しそうでした。こういうときは、すぐに申込み。

http://www.le-nord.com
や、やりました。人生最大のヒット。こんな美味しいお菓子は食べたことがありません。どうぞ、みなさん、どんどん注文してください。絶対のオススメです。

中華街へ遊びに来ると、滅多に来られない人ほど、お土産を買っていこうとする。あれだけいろんなメニューがあるにも関わらず、持ち帰れる品目は意外に限られる。肉まん・焼売・月餅…大したモンはありません。
そして、その中で特に買ってはいけないのが甘栗。呼び込み→試食→サービスするよのパターンで、気の弱そうな人が狙われる。何が問題かというと、買っているときは雰囲気だが、家に帰ってから見つめ直すと、中華の空気がまるで感じられないことにある。日常の延長…お土産で、一番やっちゃいけないことだ。
あれだけ人が歩いていて、あれだけが熱心に営業しているということは、よっぽど儲かるか、よっぽど売れないか、どちらかだ(あるいは両方)と睨んでいる。
中国人のニコリともしない営業に、未だに馴染めないでいる今日このごろでもある。

中華街の常識 その5 クリの試食に気をつけろ!

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第6話 「ヤンボー、マーボー、ランチ情報」 2005/02/23


写真:「辣」の外観 麻婆豆腐はオカズかというのが本日のテーマである。挽き肉がフォローしているといっても、所詮は豆腐なのだ。中華のランチの中でも侘しさは格別。そして、物悲しさの演出に一役買っているのがスプーン(蓮華)の存在なしで食べられないということ。なんか、給食っぽい。そういや、そんなようなオカズをパンで食べてたね。牛乳も一緒だったりして。

だども、そんなマイナーな気持ちを改めさせられました。
今回、トップバッターとしてご紹介するのが、麻婆豆腐専門店「辣」である。

このお店は、昨年11月に登場。外から見たら、どこが入口かが分かりにくく、非常に入りづらい。ましてや、メニューはマーボーのみ。エッという感じでしょう。ところが、ぎっちょんちょん、ものすご〜〜〜く美味しいです。辛さと甘さと酸っぱさと苦さとが、絶妙なバランスで溶け合っているといおうか。さらに、長粒米を使って舌触りにまで気を遣っている。こんなにウマいものは食べたことがありません。イチ押しです(850円・ライスをチャーハンにすると1,000円)。テイクアウトもあるので、是非一度お試しあれ。

オススメ度 >>> ★★★★★

「辣」 横浜市中区山下町217(延平門そば) 045-663-9163

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第7話 「テトリス」 2005/03/03


写真:「清風楼」の外観 お店の接遇については、何ら期待も落胆もないが(偏見はあるけど)、もう一つの不思議は店構えの飾らなさにある。中華街の何店かは、開いてるのか閉まっているのかさえが分からない造りになっているのだ。

その代表ともいえるのが、「天龍菜館」と「清風楼」。
で、今回は広東料理の「清風楼」の話です。

シュウマイで有名なこの店(とっても美味)は、たとえ満席に近い状態でなくて も、厳然としたルールがある。

1. 空いている席をきっちりと埋めていく。
2. 二人で行ったお客さんは、同性であっても横並びにさせる。
例外はない。上官の命令は絶対である。
3. サービスで出す飲物は水。そのほかは有料。これも決まりなので。
4. 何を食べろなどと奨めもしない。接客時に笑顔は禁物。スキを見せぬこと。
5. 持ち帰りなど、あってはならない。絶対に食中毒は起こさせないの強い意志を示せ。

あれやこれや言ったけど、注文した”名物・五目焼きそば”(2,310円)はイケ てました。アワビ入り。このお店は、さらっと食べるのに向いています、宴会じゃ なくて。そして、お土産にチャーシューのたっぷり入ったシュウマイをお忘れな く。

オススメ度 >>> ★★★

「清風楼」 横浜市中区山下町190 045-681-2901

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第8話 【番外編】 「小倉だけに…」 2005/03/10


所用があって、北九州の小倉へ。ホテルに戻り、小腹が空いたので、フロントで「おでん屋台」というのがあると聞いて、タクシーで『たいこ広場』へと向かう。注文は、もちろん“おでん”と“ビール”。すると、

「お酒は置いてません。飲みたかったら、近所のコンビニで買ってきてください。ただし、一本だけ」

昔、酒に酔った人が周囲の店に迷惑をかけて、締め出される動きが出たため、すべての屋台で酒は出さないという取り決めになったという(インターネット調べ)。珍しいねぇ。こういうところは、お酒で儲けるものと思っていたんだけど。近くにあるコンビニへ行き、アサヒスーパードライ二本(むろんロング缶)を購入。素直に一本にしないのは、怒られるまではやってみるという生き方によるもので、三本買わないのは、そこまでの度胸がないだけの話である。

大きな鍋にカラフルなメンバーがぎっしり。ソーセージ・ロールキャベツ・肉団子・春菊・里芋・餃子・シュウマイ・エノキダケ…四十一種類だと。むぅ、計算が難しそう。結局、十品目も頼んでしまった。美味しいのは、だし汁に加え、いろんな具が身を削ってハーモニーを奏でるっていうことだろうな。そして、不思議なのがもう一つ。木製の平べったいガラスケースの中に”おはぎ”が収まっていました。小倉だけに小豆ということか?お店は、間もなく暦が変わろうとする時間にも関わらず、八割以上が女性客で賑わっていたのも印象的だった。

「えっと…1,200円です」

なんと、一本120円均一だと。こんなんで儲かるのかねぇ?いえ、いいお店でした。ビールも無事に完飲したし。
ちゃんとした酔っぱらいがいないので、ケンカもないし、愚痴もない。
劇団の打上げには、不向きだけどね。

オススメ度 >>> ★★★★

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第9話 「笑う門には…」 2005/03/16


写真:店頭の「福倒(フータオ)」 中華街を散策していると、あちこちで「福」という字を逆さにした紙が貼られているのを見る。これは、「福倒(フータオ)」といって、「福が来る」という意味なんだそうな。福は内ってことね。関係ないけど、福島・福井・福岡と、日本人も福好きだよね。そうでもないか、すいません。

写真:福満園の外観 それで、今回は福建料理「福満園」です。何と言っても、台湾と並ぶ米粉(ビーフン)の特産地。味は甘酸っぱく、辛さ控えめで、淡白なのが特徴らしい。初めてのときは、お店の名前が付いたものか、その類のネーミングのものを注文することに決めている。でもって、福建チャーハン、福建焼そばをオーダーすると、全体にグレーっぽい作品が登場した。

グ、グレー?

見た目はヤバいが、味は…美味でした。チャーハンはリゾットみたいでもあり、焼そばはきしめんみたいでもあり、予想とは全く違うんだけど、この店、なにもかも美味しいです。クセになりそう。今のところベスト5入りです。
中華街唯一と自慢のカラオケ付きの個室からは、ときどき大音量が漏れ聞こえる。そういえば、全体的に中国人は声が大きい。凄く大きい。これは、国土が広いから…ではなく、爆竹のやりすぎで、耳をやられているのである。間違いない。多分。

オススメ度 >>> ★★★

「福満園」 横浜市中区山下町200 トキワビル 1F (北門そば・加賀町警察署となり) 045-662-5185
URL :
http://www.fukumanen.jp

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第10話 「メン、タン、ピン」 2005/03/23


写真:杜記の看板 「子供のころには、そんなものなかった」という食べ物がある。ドリア・ラザニア・シーザーサラダ・カルパッチョ…。ファミレスなんか当然ないし、外食すること自体が珍しい時代において、メニューを学習する機会は、給食の時間であった。だから、手のかかるものにはお目にかかれない。味よりも、栄養バランスが大切なわけだ。揚げパンをカレーうどんのおかずと牛乳で流し込むという荒技は、結構人気があり、竜田揚げという不思議な料理法も、学校で覚えたような気がする。

そして、昔なかった中華の代表が”坦々麺”である(ほかにもあるけど、ちょっと強引)。

市場通りと香港通りを結ぶひときわ細い道に、ランチ時を過ぎても行列を作っているのが「杜記」でここの”坦々麺”(ランチ700円)を食べることにする。このお店は、麺打ちのパフォーマンスも楽しむことができ、練りこんだ麺の種を片手に持って、空中で削ぐように大鍋に飛ばしていく刀削麺が売りとなっている。細長い店内であるも、品数は少ないので、回転がいい。ていうか、宴会には不向きだ。だから、麺単品!?

そして、お味は?酸味の強いスープに甘みが加わり、後からじわっと来る辛さが…堪りません。いやぁ、結構辛いです。身体中のいろんな腺が緩んでいくようで…。ティッシュワンパックは必携である。それでも、スープは全部飲み干してしまった。だから、身体にいいんだか、悪いんだか、分からない。それでも、今までに食べた”坦々麺”で、ナンバーワンの代物である。月に一度は食べに行くんだなぁ。

オススメ度 >>> ★★★

「杜記」 横浜市中区山下町134-14 (香港路と市場通りを結ぶ台南小路) 045-226-1090

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第11話 「いまさらの問題」 2005/03/30


最近は減ってきているものの、朝食バイキングでお皿は一枚しか使っちゃいけませんというルールの店がある。こういうとき、性格を試されているような気がして、てんこ盛りにはなかなか出来ないんだけれど、矛盾してます、店の方針が。しかしながら、ちょっと意地悪っぽいサービスに、食わせてやってるんだからガチャガチャ文句を言うなのメッセージを読み取り、それはそれで、へーって感じ。これも含めて、値段なのである。

写真:謝謝の外観 中華街でのランチは、何人かで一緒に行って、コースのAからDを取り分けて食 べるのが、楽しくて賢いやり方だというのは、前にも述べたとおり。そんな中で も、最も安上がりなのが香港路にある「謝謝」だ。何せ、料理・スープ・ご飯・ ザー菜でワンコインの500円ポッキリ。コースはというと、

Aランチ 鶏肉四川風辛味炒め
Bランチ 酢豚
Cランチ 蟹肉と豆腐の塩味煮込み
Dランチ 牛バラ煮込み
の四種から選ぶ。二人で行って、AとCを注文し、いつものように、
 「すみません、お皿を二つください」
と言うと、店主風のおばちゃんがニコニコしながら
 「ランチは安いんだから、お皿は(最初の)一枚でお願いします」
だと。なるほど、洗うのが大変だからねぇ…って、そうですか?
文化の違いを感じてしまう。ちなみに謝謝は、謝っているのではない。念のため。

オススメ度 >>> ★

「謝謝」 横浜市中区山下町138番地 (香港路) 045-681-5554

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第12話 「注文はバラバラ?」 2005/04/06


プロ野球を見ながら、いつも疑問に感じているのは、守備位置である。ポジションというものが予め決まっていて、どんな場合でもほとんど同じように守っているけれど、本当は状況に応じて変わるべきではないだろうか?内野が7人でも、外野が2人でもありのような…ラグビーやサッカーでは、そういうことがある。将来、フォーメーションパターンをいくつか持ったチームが現れたら、それはそれで面白そうなんだけど。

写真:海員閣の外観 中華街の中で、最も行列のできる店の一つが「海員閣」だ。
名前のとおり、その昔、海員の人たちが頻繁に通っていたことに由来するんだそうな。ふつーです。この説明、いらなかったかな。
今では少なくなったコークスを使い、その強い火力で作られた料理は、どれも美味しいの一言!とろとろでたっぷりのの牛バラ・豚バラ(麺でも飯でも)がオススメである。

このお店、一階17席にお運びの店員さんが4名、レジ1名。水も漏らさぬ鉄壁の布陣といいたいところだが、完成した料理をどのテーブルに持っていくべきかの指示が、何故か調理場から出てくる。客の大半は、牛バラまたは豚バラを注文し、それが一度に出来上がってくるので、大勢いても意味があるようなないような。ないです。
そして、二階では極端に腰の曲がった高齢の女性(志村けんのコントみたい)がたった一人で動きに動く。自らの態勢が整わなければ、客の発言も認めないのがプロの迫力というものである。内野は8人、外野が1人というこの店の人間関係が興味深い。

オススメ度 >>> ★★★★

「海員閣」 横浜市中区山下町147番地 (香港路) 045-681-2374
http://www.tvk-bb.tv/gourmet/go01-300w/01/go010131-300w.html

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第13話 「泣いて馬食する?」 2005/04/13


何かを評価する場合、質の面からと量の面からのそれぞれ切り口があって、定性評価は難しいけれど、定量評価は客観性があるので受け入れられやすいというのが常識である。だから、ボリュームの話。

「わんこそば」−もはやこれは、イベント名といったほうがいいのかもしれない。食べ続けている人をお店側が、二人がかりでつぶしに来るんです。イメージとしては、ローラーゲームのような。分からないか?
容器が小さいので、最初は甘く考える。大体15杯で、フツーの盛り一人前だという。でもって、30杯ぐらいはのんびりと進むのだ。ケイリンみたいな感じ。ついてきてネ。
そして、そのあたりから徐々にピッチが上がる。こういうところへは、グループで来るのが一般的で、ゲラゲラ笑いながら、1人ずつ脱落していく。どちらかといえば、体力というよりも知性というか、想像力というか、考え方と育ちの違いで箸を置いていく順番が決まるのだ。多分。
70杯を超えるころ、店側が潰すターゲットを決めると、お代わりを放り込むオネエさんの眼が怪しく光り、それはもうお客様と店員の関係じゃなくて、女王様と私みたいな…。まだ、食べている状態のお椀に新しいおそばをねじ込んでくる。こんな状況は普通じゃない。だから、ついつい可笑しくなる。笑いながら食べると、胃袋に空気が送られていくような感じで、まさにおなかいっぱい。終了である。もう、無理。おいしいかどうかは、分かりません。しばらくは、そばを食わないとの固い決意が生まれるのは確かだ。

写真:手前が味奈登庵の「富士山盛り」。奥は普通盛り 今回、紹介するのは、中華街周辺に店舗を構える「味奈登庵」。
フツーに食事しても安くて美味しいB級グルメの代表だが、ここはボリュームで勝負。

何も知らずに注文すると、後悔します。そして恥ずかしい。
そばというのは、結構食べられるし、大盛りでもちょっぴり物足りないことがあったりするので、その上の「富士山盛り」を頼んだのが間違いだった。500円という値段も、羊の皮を被った狼なのだ。ハハハ、こんなの食べられる訳、ネーだろう!!残した分で、フツーの大盛りよりも多いような。それと、厭きます。放課後、残されて宿題をやっている気持ち。こういう食事は一人でするものじゃない。一人でしました。笑わないで、食べ続けている姿をどうぞ想像してください。

あーあ、なんでもいっぱい飲んで、いっぱい食べられる身体が欲しいと思う今日このごろであります。やれやれ。

オススメ度 >>> ★★★

「味奈登庵」 ホームページ:http://www.minatoan.com/

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第14話 「見にくいアヒルの子」 2005/04/20


中国では、アヒルのことを”鴨”という。鴨のことは、”野鴨”だと。
日本では、鴨のことは”鴨”で、アヒルのことを”家鴨”といいます。飼いならされて飛べなくなった鴨ってことですね。

ついでに薀蓄を続けます。

中国南方各地のアヒルは、その放牧方法がとても変わっているのだ。ここでは、アヒルやガチョウのひよこが、最初に見る動く物を「親」とみなし、それについていく習性があるのを利用し、水田に竹竿を一本立てておく。そうすると、アヒルたちは竹竿を「親」だと思ってしまい、その周辺で安心して餌を探すようになる。ホントかねぇ。竹竿を引き抜き、肩にかついだ農民が歩き出すと、アヒルたちはその「親」のあとをついていき、次の水田まで移動するんだとか。写真:「萬来亭」の鴨舌の煮込みヘェ〜ヘェ〜(75ヘェ)。AFLACの人たち、よく覚えておくように。

中華街でナンバーワンのお店をと聴かれれば、ためらいなく「萬来亭」の名前を挙げます。ここは、何でも美味しい。そして、安い。その身を歯でしごくようにして食べる”鴨舌の煮込み”は、この店で初めて食べました。絶品です。ネギとの相性の良さは、鴨だからこそ。アヒルなんだけど。AFLACの人たち、よく覚えておくように。

オススメ度 >>> ★★★★★

「萬来亭」 横浜市中区山下町126番地 045-664-0767

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第15話 「ヤキを入れる」 2005/04/28


聞くところによれば、中国で“餃子”といえば、水餃子のことをイメージするんだそうで、焼餃子は水餃子の残った(古くなった)ものをチャチャっと調理する。いわば、第二志望、すべり止めだ。だから、中華街で積極的に焼餃子をアピールする店は少ない。このクラスの食べ物では、焼売のほうがステータスが高く、次いで春巻。最近では、小籠包にも押され気味なのが、中華街・餃子チームの実態である。宇都宮代表、またもや一回戦敗退って感じ。私なんぞ、餃子・ビール・味噌ラーメンというのが正しいオヤジの食べ物だと思っているので、違和感だらけだ。日本人は大好きだけど、中華街では作らない…。何となく、彼らはラー油をテーブルに置いておくのがイヤだ。そんな風に睨んでいる。違うかな?調理人の意地というか、客に味付けはさせないという…。

写真:「餃子の王将」石川町店 当然のように、出店しました。「餃子の王将」。それも、聖地「石川町」に。私もよくは知らなかったんだけど、関西では弱者の味方なんだそうで、普通の正しい学生は週に二回、お世話になるとのこと。ここの売りは、何といっても安い。一皿に六個くっついて210円。五皿食べても1,050円です。食べられないけど。しかもこれが、カリカリッと美味い。このへんに住んでいたり、働いている人は、中華料理というものにひとこと持っているものだが、そんな人たちで、昼も夜も連日繁盛している。ふーん、流石だね。いや、お見それしました。中華街の近くだからこそ、うまくいってるなんて。だから、商売は面白い。

ちなみに餃子の”餃”という字、餃子っぽいと思いません?こういう字を店名に盛り込むと、何となく食べたくなるような。私だけ?

オススメ度 >>> ★★★

「餃子の王将・石川町店」 横浜市中区吉浜町1-6(JR石川町駅北口改札前) 045-641-6191

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第16話 「ぼくらは鉄板の〜♪」 2005/05/11


毎年、山口県の長門で夏休みを過ごしているが、そこでは地元の漁師さんとの交流もあって、いろんなことを覚えて帰ってくる。海女さんが収穫した獲り立てのあわび。何でも刺身が一番と思っていたのだが、さにあらず。バターで焼いて、ちょっとだけ醤油をたらすのが最高の贅沢で、これがやみつきになって、足を運んでいる。まぁ、ちょっと片思い。

このあわびを鉄板焼きで出しているのが加賀町警察前の「東光飯店」。
たまねぎ・エリンギと一緒にブラックペッパーをきかせて炒めたものが、あつあつで出てくる。「これ、中華料理?」って感じだが、オイスターソースを使用しているので、いいのだろう。小ぶりだが、たくさん入っているのが嬉しい。写真:「東光飯店」のマスコットのオウム“百合の花炒め”も最近のオススメだそうで、アスパラに近いこの食材には、XO醤がよく合っている。

そして何といってもここの名物は、卵炒飯の上に、海老、ホタテ、鳥と季節の野菜などの具だくさんのあんをかけた”東光炒飯”。野菜のシャキシャキ感と海老のプリプリ感が楽しめ、更にボリュームも満点で、2人で分け合ってちょうどいいくらい。シュウマイもイケますよ。ほとんどのお店が、9時ごろにたたんでしまう中で、毎晩12時まで開いているのも好ましい。

入口のオウムが目印。かわいいですよ。

オススメ度 >>> ★★★

「東光飯店」 横浜市中区山下町202番地(北門そば・加賀町警察署前) 045-681-4617
http://www.tvk-bb.tv/gourmet/go01-300w/02/go010208-300w.html

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第17話 「大きいことは…」 2005/05/25


兄弟がいれば、どっちが大きいほうを取るかで、殴り合いになる。
ケーキもそう。愛情もそう。財産もそう。
だから、人間は、自分が期待しているよりも大きいものを見ると、興奮します。
象もそう。鯨もそう。叶姉妹もそう。

写真:「酔樓別館」の魚ランチ で、ここのランチはデカい。酔樓別館の”本日の魚ランチ”。なんでも、漁師から直接仕入れるんだそうで、その日によって種類が変わる。この日は、細長いかます。これをしっかり油で揚げて、チリソースをかけたものが、いつもより小さめで登場した。スープ、小鉢(鶏カラ2ケ)、ライス、杏仁豆腐が付いて750円と嬉しい。

ただし、お味のほうも、大味であるとだけ言っておこう。

オススメ度 >>> ★★

「酔樓別館」 横浜市中区山下町191番地(市場通り) 045-662-4464

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第18話 「毛沢東もビックリ!」 2005/06/01


今から20年前、横浜で営業していた私たちは、野毛エリアを散策し、夜食の場を求めていた。そんなとき、当時としては斬新な看板を発見!

「毛沢東もびっくり!周恩来も驚く!!」
なんだ、こりゃあ。

入りました。即決です。

当時の印象は、店員に厳しくて客に愛想のいいマスターが、席に着くなり、ニンニクを炒めたものを数個、サービスで出してくることでした。これをバクダンというらしい。これ、臭うからダメだよねと言いながら、一つ二つとつまんでしまう。そういう店でした。若いって、いいですね。

写真:「三陽」の店内の看板 あれから、20年。五坪の狭い店構えは何も変わっていなかった。いや、むしろエスカレートしている。キャッチコピーに楊貴妃が加わって、店に掲げる短冊は、下ネタの説明だらけ。くっだらねぇ。

そして、オヤジは相変わらずだ。ニコニコしてても、目が笑わない。

「はい、いらっしゃい! 早速ですが、餃子いかがですか? うちの看板の」
「え? あ、はい。じゃあ」
「それと、ビールにネギトリね?」
「…は、はい、それで」
「バクダンは、サービスです」

有無を言わさない迫力が加わった。それは、お運びのオネエサンにも徹底されている。

写真:注文する前に決められてしまった「三陽」の餃子とネギトリ 「追加、ビール一本ですね?」
「は、はい」

このあたりの教育は、わんこそばの店員にも近いものがある。
この店はねぇ、女の人には奨めません。狭いし、キレイじゃないし、濃いいし。

だけど、私は行くぞ! 二週間に一回。そんな店です。
頑張ってネ!

オススメ度 >>> ★★★★

「三陽」 横浜市中区野毛町1-38  045-231-0943
http://sanyou.hp.infoseek.co.jp/

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第19話 「あさりちゃん」 2005/06/09


サザエの好物は、ワカメだと知ってから、日曜六時半は見なくなった。ブラックですね。
これのパクリが少女コミック「あさりちゃん」。主人公は、帆立市巻貝町に住む浜野あさりだって。くっだらねぇ〜。

クリエイティブというものは、盗作を恐れていて前には進めない。似ているからこそ、チャンスが生まれるのだ。
それにしても、このマンガ、統一感のないキャラクターは、極めて珍しい。姉妹の合作によるんだそうで、いろんな世界があるもんだ。
http://www.netkun.com/asari/family/index.htm

写真:「吉兆」のあさりそば で、今回のご紹介は、強引に「吉兆」の”あさりそば”です。

http://r.gnavi.co.jp/a049700/
やや甘めの醤油味スープは濃厚で、たっぷりの生姜が効いている。売りはあさりの量が多いこと。プリプリとした食感はかなり満足がいく。麺も美味しいです。
ここのお店の料理は、どれも非常にオーソドックスで、見た目がきれいです。一度、お試しください。

オススメ度 >>> ★★★★

「吉兆」 横浜市中区山下町164(北京小路) TEL 045-651-9157

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第20話 「ひとりランチ」 2005/06/15


中国人の考え方にようやく馴染んできた。
客がどう思うかではなくて、自分たちのスタイルをくずさない、こちらのほうが 大事なことらしい。

写真:「四五六菜館」のランチ一人前 この店のランチは、決まりどおりに出てくる。
まず、多めのザーサイとスープ。ご飯はお櫃で。決まりなのだ。
一人で行っても二人で行ってもボリュームは同じ。決まりだから。キクラゲタマ ゴ入りの中華スープは、一人だとこれだけでも満腹になる。
そして、主菜は,四種類の中から一つを選ぶ。最後にサービスだと言って、デザー トの餅一個。これも決まり。
テーブルにたっぷり置かれているウーロン茶飲み放題でしごろく上がり、700円。

これだけ、似たようなお店が並んでいると、やっぱりボリュームというのも大き なアピールポイントだ。一人で行くと、すごく得した気分になる。

オススメ度 >>> ★★

「四五六菜館 別館」 横浜市中区山下町202-1(加賀町警察署前) TEL 045-641-4569

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